もしあなたが『アクセシビリティ試験』をやることになったら WP ZoomUP #68

近年ではウェブアクセシビリティは少しずつ浸透してきていて、「それがどんなものなのか、まずどこからはじめたら良いのか」といった情報は目にする機会が増えてきたように思います。

しかし、いざアクセシビリティ向上に取り組むと、ある疑問が生まれます。それは「この対応でいいんだっけ」「これで出来ていると言っていいんだっけ」というものです。この疑問を解消するには、アクセシビリティの検証を行う必要があるのですが、このやり方についてはあまり情報が出ていないのが実態です。

さらに受注要件にアクセシビリティの基準を満たすことが明記されている場合は、試験を実施して準拠できているか確認する必要があります。この試験実施において資格は不要でだれでも試験していいのですが、そのこと自体あまり知られていませんし、試験をどう進めれば良いかもわからないケースが多いでしょう。

今回はそういったアクセシビリティの検証や試験をどうやるかを、みなさまにご応募いただいたWebサイトを題材にデモを実施しました。まずはこの会で概要を掴んでいただき、「よくわからない、なんとなく怖いもの」から「なるほど、ちょっと試してみようかな」に転換できればと考えています。

ご登壇いただいた伊原さん、試験のデモにご協力いただいたクラウドワークス様、ご参加のみなさま、スポンサーの ロリポップ!レンタルサーバー さま、ありがとうございました!

WP ZoomUP の概要、参加方法、運営者情報はこちらにまとまっています。

開催概要

セッション

【登壇者ご紹介】

写真。伊原力也さん。

伊原 力也(いはら りきや)さん

freee株式会社 プロダクト戦略本部 UX部 デザイン基盤チーム マネジャー

アクセシブルなインタラクションデザインの実践を標榜し、Webサービスやスマートフォンアプリの設計業務に従事。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)理解と普及作業部会委員、HCD-Net認定 人間中心設計専門家および評議委員としても活動。共著書に『デザイニングWebアクセシビリティ』、監訳書に『インクルーシブHTML+CSS&JavaScript』『コーディングWebアクセシビリティ』がある。クリエイティブユニットmokuva所属。

Twitter: @magi1125 Facebook: https://www.facebook.com/rikiya.ihara

登壇資料

動画

記念撮影

参加者の皆さんの感想

アンケートにお寄せいただいた声をご紹介します。お送りいただいた皆様、ありがとうございました!

ところどころの拝聴でしたが、実際に公開されているサイトのアクセシビリティ試験をされる内容!大変だなぁ..と思いながらも、とても実感があり参考になりました!リンク表示(下文字のくのマークリンクについて)やその他携帯でのチェックツールなど知らなかったことが多く、まなぶ点が大変多かったです。参考資料も感謝です。

検証をしている時に、グレースケールでの検証に「なるほど!」と思いました。色がなくてもわかるように、見えるように考えてWebサイトを作らなければいけないんだと勉強になりました。

身近なサイトのリアルタイムチェックやデモがあり、とても分かりやすかったです。freee 社さんのチェックシートが大変勉強になりました。

丁寧に質問にも答えていただき、チェックの実演もものすごく参考になりました。チェック項目を読むだけではわかりにくい細かい部分を、伊原さんに説明いただきながら画面で見ていくことで、チェック項目の理解が深まりました。

資料内容・実演コーナーなど事前に本スジとして用意されていたものは満点だと思った。夜間帯での開催なのは賛否両論な気はするが個人的にはありがたい。

WP ZoomUP からのお願い

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スクリーンキャプチャ。グッズ販売サイトSUZURIのWP ZoomUPのショップの画面。

ステッカーやパーカーが並んでいる。

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次回予告